腕の痺れ、疼痛の原因(1)胸郭出口症候群について

 

頸椎のヘルニアが無いのに、腕や手の痺れが出現する原因についてお話ししたいと思います。

まず胸郭出口症候群とは

教科書的に、ご説明すると、頸椎(首の骨)から腕に行く神経が鎖骨へ出る辺りで束になり、腕神経叢という神経束になります。

この腕神経叢と鎖骨下動静脈が首を支える筋肉(斜角筋)と鎖骨、第一肋骨の間を通って腕の方へ神経が流れています。この神経束の通り道が異状索状物(主に筋肉の過緊張)などによって圧迫され生じることで、上肢(腕や手)の症状が誘発された状態のことを胸郭出口症候群と言います。

これが一般的な考えですが、当院では交感神経(自律神経)が圧迫を受けて、上記の症状を誘発する可能性の方が、高いと考えています。

この自律神経(自律神経の合流は下からになり、他の神経の通路とは異なった場所から合流します)も腕神経叢に合流する辺りで圧迫を受けることが考えられます。

交感神経が圧迫を受ければ神経が興奮が伝わりにくくなるため末梢血管が拡張せずに循環障害を生じるため起こることが考えられます。参考文献(運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学より

※自律神経は血管を拡張したり闘争モードを変化させたりする役割があります。

 

症状は特に腕の重怠さ感、手の痺れなどを訴える場合、疑います。

頸椎のヘルニアの場合、頸椎を前後や横に倒したりしたときに、上肢の痺れや痛みを伴う場合は頸椎症からのヘルニアを疑います。

MRI検査などをしたが、頸椎に問題が無く上肢の痛みやしびれがある場合は、この疾患の可能性が高くなります。

診断は胸郭出口誘発テスト(ライトテスト、アドソンテストなど)にて判断いたしますが、100%確定ではありません。MRIも万能とは言い切れませんので、MRI検査で異常が無くても、実際に手術をしたときに頸椎ヘルニアやその他の原因で、神経が圧迫を受けている場合があると聞いたことがあります。

治療は整形外科的には治療は保存療法で改善しない場合、手術を行うこともあるそうです。

当院にも胸郭出口症候群を疑う疾患の方も度々来院されます。

胸郭出口症候群であれば、過剰に緊張している首、鎖骨周囲の筋肉の過剰な緊張が主な原因ですので、過剰な筋肉の緊張状態を正常に戻せば、大抵の場合、その場で痛みは軽減します。

胸郭出口の原因にも2種類のタイプがあります。

一つ目がなで肩、二つ目がいかり肩がありますよって治療法が変わります。なで肩の方は腕(腕の重みで鎖骨を下に引っ張ることにより原因)のけん引力によって神経が圧迫をうけます。

上肢を持ち上げるなどして、症状の誘発を抑えることやテーピングによって、けん引力を防ぐこともできます。

いかり肩の方は逆に首周りの緊張が原因で、圧迫力が増加した状態で神経を圧迫を受けますので、その過剰な緊張を正常に近づけます。首、肩周りの緊張が原因ですので、日常生活や仕事上で負担になっている動作を見つけ出し治しことによって再発を予防できます。

ただ日常生活で過剰に酷使する場合や使い方の癖によって神経や血管を圧迫するような、状態を作ればすぐに再発してしまいます。

どうですが、少しでも参考になったでしょうか?

当院の治療法は、この疾患との相性が良いと感じています!

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