腰椎ヘルニアの手術をしたのに坐骨神経の痛みが軽減しない、又は再発する原因について

 本日もふじもと整骨院のブログを見て頂きありがとうございます。

今回はOPE(手術)をしたが、痛みに変化がない腰椎椎間板ヘルニアに伴う坐骨神経痛の症状に対して症状解説いたします。

当院の話になりますが、来院する患者さんの中に、ヘルニアの手術をしている患者さんがたまにおられます。手術後の症状は取れたが数年後また同じような症状がでるということで来院されています。

手術で神経圧迫は取れているはずなのになぜ痛い?

これは腰椎椎間板ヘルニアの手術でも脊柱管狭窄症の手術後の症状のでも変化が無い場合がたまにあるそうです。

「なんでヘルニアの手術をしたのに痛みがとれないの」とお思いになりますよね…

はっきりとした原因は分かりませんが、少なくとも痛みは患部で感じているのではなく脳で感じているということです。

例えで、分かりやすくお伝えすると、事故などで片腕を切断したときに、たまにある症状のですが、切断して無いはずの腕が痛むという話を聞いたことあるかと思います。

これは「幻肢痛」と言われています。この事からも分かるように脳で痛いと思うと患部に問題がなくとも痛みを感じる可能性があるということです。

脳が痛みを感じているのなら諦めるしかないの?

そんなことはありません。幻肢痛の治療法にミラーセラピーといった治療法があります。簡単に説明すると、無くなった腕の代わりに鏡に写った自分の腕(切断していない側の腕)を見ることによって無くなった腕の痛みが軽減するということです。

これは脳の可塑性を利用した治療法なのですが、無くなった腕を痛いと認識するということは、無くなった腕の神経細胞がまだ生きているということです。腕は無くなっているのに脳では、まだ無くなった腕の感覚などを支配していた脳細胞が生きているため、その部分が活性化されると意識に上り、腕があるという認識をするということです。この機能を利用して治療するのがミラーセラーピーです。

この脳の可塑性は常に起こっています。新しいネットワークが強化されれば、今まで使っていた脳細胞のネットワークは忘却し忘れ去られていきます。

そうです!使わなければ忘却するのです。

ただ坐骨神経痛の痛みが軽減しないのには他にも原因がありますので、その他の原因についてお話しします。

神経は圧迫が取れても圧迫されたまま…

坐骨神経痛のかたは通常ヘルニアによって神経が圧迫をうけています。この圧迫をとる(除圧)のがヘルニアの手術です。ただ長い間、神経が圧迫をうけ続けると神経が凹んだ状態になっているそうです。また神経は痛みなどの感覚を伝えるために膜の表面にタンパク質の受容体があり、その部分にイオンの流入などの化学的変化が起こり神経伝達(中枢へ信号を伝える)が行われています。

この膜の受容体(チャネル)が増えたり減ったりする変化も起こります。神経膜のどこにでも増えることもあるため、どこからでも痛みなどの信号を出すことができます。

難しい話はここまでで、この神経の過剰な興奮が続けば、その信号が中枢へ作用し痛みを認識します。体に害を及ぼすような侵害刺激にしか、本来、反応しないはずが、ちょっとした刺激にも神経が敏感になってしまい、痛いと脳に伝えているようです。

痛みを感じやすくなっている場合の治療は?

痛みは先ほどもお伝えしたように中枢で感じています。中枢は体から入ってくる情報を脳が統合し、自身の体の状態を把握しているように感じているだけにすぎません。実際は脳は患部の状態はあんまりわかっていないと思っていただいた方が良いでしょうか?その機能を利用すれば痛みもとれるのではないかと思います。

保存療法で坐骨神経痛が治る治療法を取り入れている整骨院、整体院などはこれらの機能を利用していると考えています。

否定するわけではないですが、最近よく聞く、筋筋膜性疼痛症候群が坐骨神経痛の原因ではないと思います。筋膜(筋膜にある受容体により痛みの情報を伝えている)は痛みを感じているのは確かですが、それだけではありません。

次回は、坐骨神経痛のその他の原因について考えたいと思います。