肩が挙がらない、肘が曲がらなくなるキーガン型(頸椎症性筋萎縮症)について

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今回はキーガン型頸椎症(Keegan型頸椎症)についてお話したいと思います。

このキーガンという名前は最初に、この症例を報告したKeegan氏の名前をとってキーガン型頸椎症と呼ばれているそうです。

頸椎のヘルニアや頸椎症などからくる神経障害は主に感覚と運動機能が同時に障害される場合が多いですが、まれに運動麻痺を主症状とする頸椎症が存在します。それが今回ご紹介する頸椎症性筋萎縮症(キーガン型頸椎症)になります。

 

この疾患は圧倒的に男性の中高年男性に多いとされています。

 

頸椎症性筋萎縮症では頸椎の神経(脊髄からC1~C8までの脊髄が末梢神経に枝分かれして腕の方や肩に行っています)のC5-6(C6-7も障害される場合もある)の脊髄前角細胞または前根が選択的に障害されるため、症状として三角筋や上腕二頭筋、腱板筋群(ローテーターカフ)などが顕著な運動麻痺になり腕の曲げ伸ばし、肘の曲げ伸ばしなどが出来なくなる障害で感覚は障害されません。発生源などはまだ不明な点が多いようです。筋委縮性側索硬化症(ALS)と誤診されることがあります。

※前角細胞とは脳から脊髄に来た運動神経の枝が腕や肩に行く前に一回中継(シナプス)して乗り換えするような場所になります。下位運動ニューロンともいわれています。

患者さんの症状としては「腕が上がらなくなった」「肘が曲げられなくなった」などの症状を訴えて医療機関を受診します。

 

過去に、この疾患の患者さんを1名ほどリハビリ担当しましたが、結局、手術になりました。

 

保存療法で改善する期間は発症から3ヶ月と言われています。長くても6か月以内に回復が見込めない場合は手術のようです。

手術では痛みは取れやすいのですが、麻痺は残ることが多いとされています。

まずALSとの鑑別診断が一番ということですね。

 

肘が曲がらない、腕が痛くないのに一向に上がらないなど、手や腕に極度の委縮(筋肉が無くなり凹んで見える)がある場合は専門医への受診をお勧めいたします。

少しでもお役に立てたでしょうか?