小中学生で股関節が痛い、足を引きずっている場合、大腿骨頭すべり症かもしれません!?

今回は先日来院された小学生の症例についてです。

あまり聞き慣れない股関節疾患ですが、股関節が痛いと訴えている中で、もしかして、この疾患があるかも知れません。

子供が足を引きずっている、股関節の鼠径部周辺に強い痛みが続く場合は、専門の医療機関で診て頂きましょう。

 

この疾患は、ほっておくと手術が必要になります。

程度によっては成長障害・骨壊死などの合併の発症リスクもありますので、保護者の方は気を付けて、みてあげてくださいね。

発症時期、年齢

この疾患は10歳~12歳前後までに発症するケースがほとんどのようです。

特に肥満傾向の男子に多く発症します。

スポーツではサッカーやバスケットボールなどのターンが多きスポーツに発症することが多いとされています。

それは股関節の解剖学的特徴である関節面が球(臼)関節であることが要因と言えます。

肩の関節と同じく丸い関節ですので、あらゆる方向に動くことができます。その分、必要以上の捻れなどが加わり過ぎると、股関節の成長線に負担が集中し骨がすべってズレてしまいます。

このすべりはレントゲンで確認可能ですが、専門の先生でなければ、見逃されるケースもあると思われます。

レントゲン以外でも痛みの場所や症状で見分けることができますが、確定診断はレントゲンのみです。

すべり症の検査法

身体初検として、「ドレーマン徴候」というテストがあります。

この検査法は仰向けで股関節を曲げていくとあるところで急に股関節が外旋していく徴候をいいます。

※外旋とは股関節が開く、又はあぐらをかくような動きになります。

 

このすべり症の原因に外傷性すべり症がありますが、これはスポーツなどですべり症が誘発されたのが原因ですので、原因になる動作が必ずあります。これを治さないと(動作分析で見極めることができる専門家)股関節を再度、痛めたり腰痛の原因になってきますので、ちゃんとした動作分析ができる医療機関、専門家に診ていただきましょう!

治療に関して

 当院の治療法でも痛みや治癒力は高めることはできますが、すべり自体を戻すことはできませんので、専門の医療機関への受診を施しています。