治る側弯症と治らない脊柱側弯症について

今回は側弯症について書きたいと思います。

整骨院で良く聞く背骨・骨盤矯正というのは、対象があります。なんでも矯正できるものでもありません。

今回は、その治る側弯症と治らない側弯症についてお話ししたいと思います。

ではまず側弯症の分類を見ていきます。

側弯症の分類

1、構築性側彎症:脊椎のねじれや回旋が伴った側弯症であるため、簡単には元の状態には戻らなくなった状態です。

 1)先天性側彎症(マルファン症候群など)

 2)筋原性側彎症(筋ジストロフィーなど)

 3)神経原性側弯症(フォンレックリングハウゼン病・多発性神経線維腫など

 

2、機能性側彎症:何らかの原因により一時的に側彎が生じた状態。※痛みによる疼痛性の側彎も、これに入ります。

 1)外傷性側彎症

 2)逃避性の側彎症

1から順番に説明していきます

まず1、構築性側彎症とは背骨が発育障害によってくさび形に変形しねじられながら彎曲する。一般的に側彎症とはこの構築性側彎症をいいます。

構築性の中の 1)先天性の側弯症のなかに突発性側彎症(原因が分からない側彎症の総称)が大部分を占めています。

発症時期により

・乳幼児側彎症

・学童期側彎症

・思春期側弯症

と分かれます。

学童期や思春期の側彎症は進行が早く、5割くらいが悪化するとされています。乳幼児の側彎症は約8割近くが自然軽快していきます。

学校での検診が普及していることもあり、彎曲が30度以上の進行性の形で発見されることが減りました。

治療は側弯症の彎曲で決まります。軽度の側弯症は経過観察ですが、側彎が強くなれば装具固定や手術が必要になってきます。

原因が分かる側弯症として、構築性側弯症の

1)先天性の中のマルファン症候群は遺伝子疾患であるため経過はよくありません。

常染色体優性遺伝の形式をとる細胞間接着因子の先天異常症による疾患です。

構築性の2)筋原性側彎症の分類の中にある筋ジストロフィーも遺伝子疾患のため予後不良とされています。病態は筋線維が破壊・変性と再生を繰り返しながら、次第に筋肉が衰えていく疾患です。

構築性の3)神経原性側彎症のフォンレックリングハウゼン病、又は多発性神経線維腫といいます。この疾患も遺伝子疾患のため側彎症です。神経などに腫瘍ができる疾患です。治療は根本治療では無く対症療法になります。

2の説明をしていきます

機能性側弯症、その1)外傷性側彎症の原因は言葉のとおりケガや交通事故などによって生じた側彎症で、一時的に患部を守るために側彎していることが多く、ケガが治癒すれば側彎症も自然に戻ります。ただ痛みの期間が長かったり、痛みを庇った姿勢や歩行が習慣化してしまい、治りにくくなる場合があります。この場合は当院で行う施術で、骨盤背骨を歪ませている筋緊張を戻せば元に戻りますので、治療の対象になります。

 

2)逃避性の側彎症も外傷性と同じく、ケガや椎間板ヘルニアなどを庇うために側彎している状態ですので、一時的な場合が多く、治らない場合は背骨・骨盤の歪みを作っている筋肉の調整治療が必要です。

以上のように側彎症と言っても色々種類があります。

基本的に保存療法で施術をして良くなるのは、機能性側彎症のような生活習慣や外傷によっておこる一時的な側彎症が主な対象になります。

 

発育期(思春期)の側弯症でも軽度のものや初期の段階であれば、側彎症の施術対処になります。

遺伝子疾患の治療は根本的な治療法がないのが現状です。少しでも痛みや側彎が治る可能性はありますが、対症療法的な治療にならざる負えないのが現状です。

 

※椎間板ヘルニアの側彎症は椎間板が神経を圧迫している状態です。側彎はそれを避けるように傾きますので、重度になると手術が必要になります。初期の段階であれば当院の施術でも側彎症が改善する可能性があります。

もしヘルニアから起こる側弯症でお悩みの場合、お気軽にご相談くださいね。

電話ご相談時に「椎間板ヘルニアによって側彎症があるのですが」とお伝えください。

☎078-907-6564

ふじもと整骨院 院長 藤本 博文

西宮市山口町下山口5丁目1-11-103